水槽用冷却ファンを作ってみよう!
”熱帯魚”とは言っても暑すぎるのはアウトだし、
何も対策しないとヘタをすると水温35℃だとか現地以上の高温にもなりかねない。
エビなどは魚以上に高水温に弱いし、水草にも影響が出てきます。
そこで水槽を冷やす手段が必要なわけですがおおまかに3つあると思います。
①ルームエアコン
②水槽用クーラー
③冷却ファン
可能であるのなら①ルームエアコンのクーラーで冷やすのが一番カンタンで強力です。
但し環境によっては電気代を覚悟しましょう(笑
うちの場合は水槽を置いてる玄関周りをクーラーかけるのは色んな意味で無理
②の水槽用クーラー
様々な原理のものがあり、値段も大きく違います。いいものはそれなりの効果はあるんでしょう。
ただルームエアコンでいう室外機が無いため、本体から直接熱風が排出されるという点が個人的には致命的。
水槽冷やすために部屋をサウナにはしたくない。
また水槽の本数があるときにはあまり現実的ではない。
という消去法からうちは③冷却ファンを選択。水槽用クーラーほどうるさくもないしね。
冷却ファンも色々と市販されてますが正直パワー不足なんですよねー
壊れたものも含めると今まで10台以上購入してますがこれというものが無い。なので自作だ!という話。
↑の写真で稼働できる冷却ファンが9台あるのではありますが、
特に3連装のファンがうるさい、風力弱い、壊れやすいの三重苦。どれか1つが動かなくなったりとか。
市販品と自作冷却ファンの特徴を挙げてみると、
市販冷却ファン
☆メリット☆
・買ってすぐ使えるので手軽
・安全性が高い
・水槽への設置が容易
★デメリット★
・非力
・その割には意外と音がうるさい
・結構壊れやすい
・ACアダプタデカすぎだろ!!
自作冷却ファン
☆メリット☆
・ハイパワー
・シンプルな構造のため、故障しにくい
・思ったほどうるさくはない(使用するPCファンによる)
・安く作ることができる、かもしれない
★デメリット★
・見た目が微妙?
・作る手間が掛かる
・安全性の保障は無い
どうやら最近では逆サーモ内蔵の冷却ファンもあるようです。
が、当然ながら一体型になってればどこか故障したら丸ごと買い替えになってしまいます。
オートヒータと違って、逆サーモ内蔵冷却ファンはコードの本数も結局変わらずであまりメリットを感じません。
(逆サーモの本体が無くなっただけだし、温度も固定で設定できないから不便)
てか、25℃固定だと市販の非力なファンじゃずーっと回りっぱなしなんじゃ....
市販品を買う場合は、それぞれ単体で逆サーモ+冷却ファンとした方が良いでしょう。
冷却ファンの自作は安くすることを主眼とするなら500円くらいで作れるかもしれませんが、
どうせ作るならそれなりのものを作りたい。結果、市販品買った方が安くなりました(笑
でもかなり満足いくものができましたよ。
の前に失敗談。
↓カカクコムで高評価だったPCファン
早速作って回してみたらほぼ無風??
まさかの結果に調子乗って買った3つとも即ゴミに....
こんな超低速回転でPCがちゃんと冷却できるんでしょうか。激しく疑問です
見た目はとっても綺麗なんですけどねぇ
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では気分を改めて水槽用冷却ファンの自作! ※自己責任でお願いします※
上の段:DCジャック、ACアダプタ(12Vのもの)、PCファン
下の段:DC分岐ケーブル、M4ネジ&ナット
上の段が絶対に必要なもの。下の段はあると便利なもの。M4ネジはファン固定用です。
因みに。ファン以外の電子パーツ類は全て秋月電子のネット購入。
種類豊富で発送までの対応もスピーディーなのでお勧めです。
DCジャックはこういうタイプがいいです。基盤用など安いのですが配線むき出しなので熱収縮チューブや自己融着テープとかで保護する必要が出てきます。
ACアダプタ⇔PCファン間を直結すればDCジャック不要ですが、こちらの方が何かと便利。
PCファンのコードは写真のような赤と黒の2本だけなら分かりやすいのですが、ファンによって3本や4本のコードになってます。そこそこの値段がするファンなら4本コードになっています。
4本あっても必要なのは2本のみなので(他は信号、制御用)、実際に軽く触れさせて回るか確認してください。
どちらかの端から2本です。
配線ははんだ付けすれば確実ですが、穴に通して巻きつけるだけでも十分です。僕はそうしてます。
※ACアダプタはファンが大体12Vなのでそう表記しましたが、ファンによっては変わるかもしれません。
ファンのスペックをよく確認してみてください。また電流(A)の許容量もよく確認してください。
ファンのA数 < アダプタのA数 となるように。
ところで市販品のACアダプタ、嫌がらせなのかやたらと大きいんですが(たぶん安いからと思う)
4枚目写真のようにとても小型なものもあります。因みにこちらの方が遥かに高性能。
精密機器ならともかく、ファン回すだけだしね。こんな無駄に大きいアダプタの必要性を感じない。
何気にこのアダプタの自己主張が激しいところも気に入らなかったんですが、自作ならその辺も解決。
このACアダプタの出力が12V,1Aなので消費が激しいファンでも3,4台は繋げることが可能です。
市販品ファンくらいのだと5,6台はいけそう。
こんな風に連結させて分岐ケーブル使えば、あっというまに高性能冷却ファンのできあがり!!
このPCファン、風量が多めのタイプなのでかなり強力そうですよ。
市販の冷却ファンの数倍強力でしょう。
こちらもカカクコムで好評価だったものですが、これはいいものだ。。。
↑の残念ファンとメーカーは同じ(^_^;
動作時はこんな感じ。個人的な趣味ですが光るのがイイネ!
両端に2台×2。4台だとさすがに音もそこそこしますが市販ファンのこもったような音にはならないのでそこまで気にはならないです。
結局3台の買い直し含め、11台もPCファン買ってしまった(^_^;
自作というと敷居が高く感じますが、この場合やることはPCファンをDCジャックと繋ぐだけと
小学生の工作レベルですのでお手軽にできます。
作業時間も5分も掛からないし、作ってしまえば数年は持ちます。
ファンの数をお手軽に増設できるのもメリットですね。
ファンの加工よりも水槽への設置方法をどうするか?が一番の悩みどころなので各自工夫してみてください!
ファンを固定する際に使うネジ、青ケースのやつ、ダイソーなんですよ。108円也。
ホントなんでもありますね~。ナットやワッシャまでセットなんですよ。知らずに高いの買ってたよ(苦笑
ファンがむき出しだと危ないって人は100均の園芸用鉢底ネットみたいなものでカバーすればいいかと。
回転中に指が入ってしまったりしましたww が、別に指を飛ばすことにはなりません。
ファンの材質がそこまでの硬さも鋭さも持ってないので、運が悪いとファンの方が壊れます。
そして冷却ファンの自作&セッティングができたら逆サーモと繋いで完了!
さすがに逆サーモは購入ですが、この逆サーモにも当たり外れがあって曲者です。
水温の精度は気にしないので別に±1℃位誤差があっても別にいい。ただ―
うちには2種類ありますが、1種類は完全に電流を遮断できていないのか、非動作時でもファンが2秒間隔くらいで小刻みに動きます。
同一機種2台ともがそうなのでそういう仕様なのでしょうが意外と気になります。
特にライト付きのヒカリモノファンだったりするとライトも小刻みに点灯するので鬱陶しいし、なんか消耗早くなりそう。
これは注意しようがないですがそういうものもあるってことで。
今回自作ファンを紹介しましたが、
メタハラでオープンアクアみたいな上部が空いてる環境なら
市販のクリップファン使えば十分です。別に自作する必要すらない(笑